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コラム|厩務員ブログ 馬つくりびと

2009年12月21日

中村騎手の容態について‏【覆面厩務員】

中村騎手の容態について簡単ではありますが、本人に代わってお伝え申し上げます。


昨日の落馬で『意識がなくなったけど生きてる』との事。
『(検査結果が)良かったら昼くらいに退院したい』と意気込んでおりました。

しかし、これだけの落馬ですからしばらくは心身ともに安定しないものです。
皆様の励ましがきっと力になってくれる事でしょう。

今後とも応援よろしくお願い致します!!



[編集部より] 中村騎手への応援メール、励ましメールをお願いいたします。宛先はこちらです。



日時: 2009年12月21日 12:37
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2008年12月02日

東風吹く前に【覆面厩務員ブログ】

2009年元旦の栗東トレーニングセンターは全休と決定した。

美浦TCが元旦調教を行うのは既に報じられている通り。東西のトレセンで異なった調教日程を経て正月競馬を迎える事になる。

毎日ガッツリと調教していた昔とは違い、現在のトレセンはメリハリをつけた調教を行う傾向にある。追い切った翌日は曳き運動やプールのみと心身ともに疲れをとる事に専念する厩舎が多い。大晦日(水曜)に追いきれば、元旦(木曜)を全休日にしても大丈夫というのが関西側の考えなのだろう。

確かにたいした影響はないだろう。厳冬期は雪で突然乗れなくなる日があるが、週末のレースに深刻な影響が出る事はない。関係者にとってもたった1日とはいえ、正月を満喫するのはリフレッシュにもなるし、節目を感じ気持ちを新たにする事自体がとても意味のあるものなのは言うまでもない。

しかし、である。東西違うかたちで調教日程が組まれる点には疑問を感じずにはいられない。『東が元旦調教を決めたのなら俺たちもやってやろうじゃないか!!』という意気が欲しかった。競馬の世界は、競走そのものを除けば関東側が圧倒的に強い。競馬報道とて例外ではない。都合の悪い部分はほとんど触れず、ちょっとした事でも関東側を大きく持ち上げる傾向にあるのはそのためである。今回の件に関してもいろいろと書かれる事だろう。

本来の休みである29日(月曜)を美浦はとり、関西はとらずに働いて正月に充てている。結局休みの数は同じなのだが、この部分までちゃんと触れて報じてくれるのだろうか?

とはいえ、何事もそうだが隙をつくった方が負けである。正月返上で働くと言い放った方がやる気があるように感じるのは言うまでもない。馬主だってそう感じるだろう。そういう意味でも美浦がやるなら栗東も正月調教を実施すべきであった。

打倒関東への熱い思いを様々な制度に変え、現在の栗東独走の状況をつくったのは先人達の努力のおかげである。しかし、それ以上に美浦側が馬よりも自己保身を重視したために遅れをとり、一部の馬主達から軽視されたという面が大きい。関東側が環境だの施設だのと言い逃れをしている間は、大きく状況は変わってこないだろう。しかし、栗東がぬるま湯につかるようなら、再び関西馬が関東馬に蹂躙される可能性だってないとは言えない。先ほども書いたが、競馬を取り巻く環境は何から何まで関東が強い。これまでどれだけ関東馬を有利にするためのルールがつくられてきた事か。それでも栗東は勝ち続けてきたからこそ、マスコミは取り上げなかったし、栗東側から何の不満も出ないだけである。万が一、美浦が勝てない本当の理由を明らかにし、すべてを改め、東から新たな風が吹く事があれば、周囲の後押しもあって再び関西側を転落へと追いやりかねない。

元旦全休の理由は『東西のトレセンの状況等に配慮し』となっているが、全く意味が分からない。

関東劣勢の空気をよんで栗東は休みましょうという事なのだろうか?

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日時: 2008年12月02日 13:07
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2008年07月24日

馬体重木曜発表についての考察【覆面厩務員】

A馬  木曜計測→日曜京都 -2キロ
B馬  水曜計測→土曜京都 -6キロ
C馬  木曜計測→土曜京都 -6キロ
D馬  木曜計測→日曜京都 増減なし
E馬  水曜計測→土曜阪神 +2キロ

今週より試験的に導入される馬体重木曜発表に先駆け、その条件に近いと思われる数字を出してみた。今は誰もが手探りの状態だけに、馬券購入の参考にしていただければ有難い。

上記の数字は、競馬の週の追いきり後に計ったものと当日の馬体重との差である。トレセンでの計測は鞍をつけたままのものもあるが、その際は6キロを減じて計算している。

この5例はそれほどでもないが自分が担当した場合、京都・阪神・中京なら平均5キロ程度減ると考えている。関東馬のコラムでも触れたが京都・阪神・中京など1~3時間程度の輸送ではそれほど大きな差は出てこない。ただ輸送の影響は個体差が大きく、あくまでその馬次第となる。細かい事を言えば飼い葉のスタイルや追いきり後の厩舎の調教方針などで多少の差が生じてくる事だろう。

古いデータを破棄してしまったため滞在競馬(北海道など)や、前日輸送(小倉、関東圏など)の数字を出せなかったのは残念であるが、小倉・新潟・東京・中山への輸送はより影響が強まってくる。福島はもっと時間がかかるのでかなりの影響が出てくる。加えてこれらの競馬場は前日入厩のため、競馬までの過程次第ではさらに影響が出てくるものだ。暑かったり、環境が変わって入れ込むなどいろいろな事が重なってくる。最近は強制的に寝藁を使用しなければならない競馬場が増えてきているので、普段チップ(木くず)に慣れた馬が寝藁を食べまくってしまうという事もある。

ちなみに競馬1週間前の計測のため5例には含めなかったが、東京で8キロ減、福島で12キロ減という数字も残っている。

その点、今回の函館記念は滞在馬が多いため、輸送がないという事を強く意識しなければならないだろう。つまり今回と秋の大レースを同じ感覚でとらえるのは危険だという事だ。最近は美浦→函館など、トレセンで追いきった後、直前輸送でその週の函館札幌を使うケースもあるが、自分はその経験がないのでコメントは控えさせていただく。

結論としては、輸送があれば減る可能性が高い。近場なら大差はないが、長距離であれば影響が大きくなる。ただしゲームではないので必ずしも遠ければ遠いだけ減るという訳ではない。あくまでその馬次第となる。人間でもそうだが、輸送に強い体質、性格もあれば、その逆もあるという事だ。加えて寝藁を食べるなど思わぬところで馬体重に影響が出てくるから難しい。厩舎関係者が馬体重木曜発表の意義に疑問を感じているのはそのあたりが原因である。


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日時: 2008年07月24日 20:35
カテゴリー: 厩舎の裏話

2008年06月04日

第33回厩舎関係者研修会その1【覆面厩務員】

第33回厩舎関係者研修会に参加してきた。

お題は『栗東トレセンでの馬インフルエンザ』と『ポリトラック馬場』について。

前回書いた『栄養学講演会』とは違い、ファンの方にも興味深く感じられるお題かもしれない。今回は講演の内容についても触れる。
まずは馬インフルエンザについて。

昨年の8月15日、36年ぶりに馬インフルエンザが確認された。
16日の記者会見では予定通り競馬を開催するという方針が示されるも、翌日は一転して開催の取りやめを発表。翌週からすぐに競馬が再開されたが、今でもこの過程に疑問や不信感を抱いている人は少なくないだろう。実際はどんな状況だったのか?具体的な数字を挙げつつ振り返ってみたい。

インフルエンザの発症は8月11日あたりと推定されている。確認されたのは15日、東西のトレセンで同時に発生した。翌16日にはローカルの競馬場でも確認。JRAは開催の意向を示したが、17日に出走馬の約2割が陽性と診断され開催中止を決定。栗東トレセンでは18日にウイルス陽性発熱馬が40頭弱とピークを迎えた。しかしその後陽性発熱馬が減少、競馬が再開された25日には陽性発熱馬はわずか1頭となった。その後は11月、1月、3月、5月と少数の陽性馬が見つかった程度。現在に至っている。

数字を照らし合わせてみると、翌週の開催は正しかったと言える。今となっては当然の選択と感じるかもしれないが、当時は強行開催だと主張する人が多かった。そんな中、完全沈静化を待たず、陰性が確認された馬のみでの開催を選択したのは、英断であったと認めなければならないだろう。この点はもっと評価されていい。

しかし、前週の対応がまずかった。
一転して開催を中止にした事そのものは、結果論になるので今更どうこう言うつもりはない。しかし栗東で、わずか21頭しか検査できなかったという状況の中、馬運車に乗せて競馬に向かわせたという事実は忘れてはならないだろう。結果として栗東に引き返す事となったが、陽性馬か陰性馬か分からない馬達を密室に閉じ込め、自ら感染の拡大を招く状況をつくったのだ。翌日が陽性発熱馬のピークであったという数字と照らし合わしてみても、判断が甘すぎたと言わざるをえない。

その日の会見では、JRAの危機管理について『常に緊張感を持って仕事をしているつもりだが、危機管理の甘さが指摘されていることは、現場にもよく伝えたい。 』とコメントされた。緊張感をもって仕事しているならば、なぜ朝の馬運車出発時間までに結論を出せなかったのか?


朝までに検査の結果がでなかったのか?夜通しで結論を出せなかったのか?指揮系統の複雑さから決断が遅れたのか?実際のところは分からない。色々な方向からの圧力もあった事だろう。しかし、いずれが原因にせよ本気で取り組めば、朝までに解決出来ない事ではない。JRAの緊急事態における対応の鈍さを露呈したと言っても過言でない。毎度お決まりのお役所体質が原因でなのではないか?と疑われても仕方がない。『現場にもよく伝えたい』ではく、まずは自らが反省しない事には、今後も同じ様な失敗を繰り返すだけだろう。

今回は総じて症状が軽かったからよかっただけである。このままでは今後、重大かつ緊急な事態になった際、取り返しのつかない状況を招きかねないと感じる。結果オーライで済まされる問題ではないはずだ。

日時: 2008年06月04日 13:25
カテゴリー: 厩舎の裏話

2008年04月30日

講習会【覆面厩務員】

『様々な競走馬用機能素材原料と濃厚飼料の給与管理』

1、コエンゼイムQ10のエネルギー代謝における働きと特徴(日清ファルマ株式会社)
2、カルノシンのミトコンドリア内での乳酸中和とその特徴(日本ハム株式会社)
3、大豆ペプチドと筋疲労回復のメカニズムについて(不二製油株式会社)
4、配合飼料の効率的な給与方法(日本農産工業株式会社)


3行目あたりでウィンドウを閉じた人もいたかもしれない。
声に出して読みたくない難しそうなお話である。

トレセンで行われた『馬の栄養学講習会』に参加してきた。

読んだだけで、ひるんでしまいそうなお題にもかかわらず、立ち見が出るほどの盛況ぶり。トレセン事務所前の駐車場は満杯となった。外の道路の真ん中に、デ~ンと車を放置する人が出たあたりは、さすがトレセンだと笑ってしまったが、人の多さにただただ驚くばかり。ざっと見たところ平均年齢は30代。ベテランは見当たらない。これらの若き情熱で馬づくりはもっと進化する。凄い時代がくるぞ!!と身の引き締まる思いがした。

ここ10年で馬づくりは大きく変わった。大昔と比べれば全然違うものになっている。運動や調教に対する考え方はもちろん、餌に対する意識やサプリメントの充実は凄いものがある。もちろん古き習慣や経験にも素晴らしいものがあるし、厩舎や担当者によってやり方が全然違ってくるが、全体的に見て大きく進化しているのは間違いない。古い競馬ブックやギャロップをお持ちの方がいれば是非比べてみていただきたい。馬のつくりが全然違うはずだ。筋肉のつき方や冬場の毛艶などをみれば一目瞭然だろう。ナリタブライアンの頃と今とでも違う。あくまで馬の能力ありきの世界なので、走る走らないは別問題となるが、馬づくりに関しては確実に進化していると感じる。

野球選手の選手寿命が伸びているのと同様、競馬の世界でも高齢馬の活躍が目立つようになった。その背景にはこうした科学的な根拠に基づく、関係者の工夫と努力の成果がある。スポーツ選手でファイテン製品を使用する人が目立てば競走馬に使ってみたり、ヒアルロン酸がテレビで話題になればそれが入った馬製品が売れるなど、最近は人間並みに流行にも敏感になってきている。強い馬づくりへのあくなき試行錯誤と意識の高さがこうした現象を生んでいるのは言うまでもない。

ただし、調教の工夫はともかく、特殊な飼料やサプリメント等は費用がかかってくる。調教師はもちろん馬主の理解があってこそ工夫し、与えられるというものだ。それが出来る環境にいる人はいいが、やりたくても出来ない人がたくさんいるという事も書いておかなければならない。特に美浦は厩舎事情が厳しいところが多い。調教師側としても、預託料自由化や厳しい競争社会になった事により、可能な限り厩舎コストを削減したいところだ。中には『余分なものは一切買うな!』と調教師に一喝される厩舎もある。それでも馬のためにと、仕方なく自腹で購入する厩務員もいる。月にすれば万単位の出費になるだろう。

工夫なくして進歩はない。しかしそのチャンスさえ与えられない人もいる。厩舎やそれを取り巻く人間関係の大切さを感じずにはいられない。





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日時: 2008年04月30日 21:41
カテゴリー: 厩舎の裏話

2008年04月22日

血潮湧く【覆面厩務員】

怒りに満ち溢れている。

毎週のように伝えられる中央競馬の売上げ減。
日本競馬の未来はいったいどうなってしまうのだろうか?

競馬も野球もつまらなくなったと聞く。
本当にそうだろうか?自分はそうは思わない。

金さえあれば良い選手を揃えられるようになった日本のプロ野球。たしかにその点はつまらなくなった。しかしそれでも勝ち続ける事は出来ない。心がないところに勝利は転がってこないからだ。そこが面白い。適材適所に選手を使いモチベーションを高め強大な戦力に立ち向かい撃破する。そんなところにたまらない魅力を感じる。逆に言えば、倒すべき強大な戦力があってこそ燃えてくるし応援したくなるというものだ。

一方中央競馬は、サンデーサイレンスが去りレベルの低下を感じずにはいられない状況だ。しかし凄い時代になったとも感じる。出馬表には、馴染みのある父親の名前がずらっと並ぶ。ゲームでしか味わう事ができないと思っていた夢のような時代がやってきた。父親の走りに思いを馳せ、その結晶が目の前で再び激闘を繰り広げる。それだけでも胸が躍るのは自分だけだろうか?これにレベルが伴ってくれば言うことはないのだが・・・

ではなぜダメなのだろうか?
趣味の多様化。確かにそういう部分はあるだろう。野球も同様、古くから人気のある分野に対する逆風が吹き荒れている。経済的な理由、これも大きい。馬券は金があってこそ売れるのはいうまでもない。しかし本当にそれだけなのか?

問題は売る側にある。
これからしばらくは厳しい事を書き続けるつもりだ。最近は本当にひどすぎる。

サンアディユの件はいったい何だったのだろうか?起こった事そのものを今更どうこうこう言うつもりはない。しかしその後の対応は何だ。異例ともいえる記者会見。それを行った事は評価するが、それだけで済ませていい問題だろうか?競馬番組や場内放送などで、謝罪または弁明のコメントをファンに対して発する事がなぜできないのか?多くのファンは納得していない。なぜならこの件は偶然ではなく過失だからだ。競馬だから仕方がないという理由で済ませられる問題ではない。ゲートでの言葉の行き違い、誤解、勘違い。新千歳空港の無許可滑走事件と同様、勘違いで許される場面ではないはずだ。場合によっては事故にもつながりかねない。

天下りではない新理事長誕生にトレセンでも期待の声があがっている。しかし今のところ姿が見えない雲の上の人のままである。この件に関しても理事長自らが登場し、ファンに伝える事もできたであろう。それだけ大きな事件だと自分は思う。こんな厳しい状況なのに、競馬会自らが競馬不信を招いてどうするのだ。競馬の売上げは我々関係者の生活を支えているだけでなく、国庫納付金という重要な役割も果たしている、歯止めのきかない売上げ減は国に対してもマイナスになっていると言っても過言ではない。売上げの結果を踏まえた上で、内部の人間にも厳しく責任を追及し、がむしゃらに新しい策を打ち出していく段階にきているのではないだろうか?

本当に悪い流れである。ここ数年、何かをしようとする姿勢は評価できても、その中身は以前よりもボケたものとすら感じる。もはや上から目線のお役所体質を脱しない限り何も変わらないだろう。口だけではなく本当にファンの視点に立つ事。まずはそこから始めるべきだ。その視点に立った時はじめてファンが何を求めているかが分かるだろう。ファンの人達が、どれだけの思いで競馬を見つめ、どれだけ真剣に馬券に取り組んでいるか、その思いを少しでも理解できればきっと変わる。こんな状況でも変わらず競馬を愛し、馬券を買い続けてくれるファンの思いに応えなければ日本競馬の未来はないだろう。



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日時: 2008年04月22日 01:15
カテゴリー: 厩舎の裏話

2008年03月05日

ダイオライト記念【覆面厩務員】

駆け引きの面白そうなレース。読み応えがありそうだ。

何と言っても川島正行厩舎の2頭。アジュディミツオーとフリオーソの兼ね合い がポイントとなる。長期休養明けのアジュディミツオーよりフリオーソに期待が 集まるのは当然の事だろう。フリオーソに楽な流れになるという見方も否定でき ない。しかしこういった際に、同厩舎で常に遠慮があるものかといえば必ずしも そうではない。一昨年の東京大賞典を思い出していただきたい。アジュディミツ オーとナイキアディライトに遠慮のようなものを感じただろうか?これほどの馬 だ。どちらの馬主も期待する。出たトコ勝負になるとみるのもアリだろう。ただ し今回、アジュディミツオーは自厩舎の佐藤裕太騎手を起用してきた。そこをど う読むか?いずれにせよ展開が楽しみなレースである。

フリオーソはこのメンバーに入れば力は断然。南関東なら絶対的な信頼がおけ る。ただし2000mでも折り合いに苦労する馬。大外枠でもある。この点だけ は気にとめておかねばなるまい。そこをどう乗りこなしていくのか?内田博幸騎 手が去りし今、南関東を背負うであろう戸崎圭太騎手の腕をじっくりと堪能した いところだ。

個人的には、帝王賞連覇のために何としても賞金を加算したいボンネビルレコー ドに注目している。ある程度穴人気するものと覚悟していたが、現段階ではそれ をも上回る人気となっているようだ。最終的には『期待値と配当とを比べて判断 する』という自分自身との闘いとなるだろう。

マコトスパルビエロの安藤勝己騎手も黙ってはいないだろう。前記の駆け引きを みながら虎視眈々と上位をうかがってくるはず。シャドウゲイトはまだ砂をかぶ るのを懸念しているようだが、藤田騎手がそこをどう判断するか?このふたりの 動きもかなり楽しみである。

古豪サカラートは実績十分。目立った時計はないものの順調に追いきりを消化。 当日の気配次第。

アジュディミツオーはカネヒキリを完封した帝王賞を持ち出すまでもなく現役屈 指の能力の持ち主。ただし今回は長期休養明け。目標は先にある。12月に入厩 しているが、能試と最終追いを除けば半月間隔の時計の出し方で、びしっとした 追い切りもない。この点がかなり気になる。当日の馬体重や気配には特に注意し ていただきたい。


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日時: 2008年03月05日 13:03
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2008年02月29日

道さえ知れず(2)【覆面厩務員】

「おっ、お○×こ!?」


競走馬診療所で激しくうろたえた。
受付の奥にあるテレビの映像。録画内容を小さく表示するサムネイルを見て凍りついた。

「夜当番のお楽しみビデオか・・・」


でもまぁ、ちゃんと見ればすぐに分かる事だ。
内視鏡でみた馬の喉の映像だろう。

完全に釣られてしまった・・・。



ホワイトボードには感冒やフレグモーネなど治療馬の名前がびっしりと書き込まれている。
ディアデラノビアなど有力馬の名前もあった。異常ともいえるこの冬の厳しさを物語る。

24日はまたしても大雪が襲った。馬場管理の人達の懸命の努力で、数分遅れで何とかEコースを開けたものの、それ以外はすべて閉鎖。準追い日というべき日曜日の直撃だけに調整が狂った陣営もあるだろう。馬場開場の4時に乗っていた馬は10数頭。乗れなかった厩舎はもちろん、Eコース(ダート)とあって追いたくても追えない馬もいただろう。

調教欄を詳しくみている方は、前回書いた3日、9日、13日とあわせて24日も雪の影響があったと記憶していただきたい。普段乗っているコースで乗っていなかったり、時計が抜けていても、中間一頓挫あったのか?と裏読みする必要はないだろう。

アーリントンカップをみても24日に時計が出ているのはノットアローンのみ。翌日が全休日なのに加えて、当日に京都で競馬がある人は4時半ぐらいまでに乗らなければ間に合わない。どの陣営も頭をかかえた事だろう。雪は昼までびっしりと降った。

ノットアローンは雪の中果敢にもEコースで半マイルの時計を出してきた。その他の陣営は乗る乗らない様々であっただろうが、時計になるほどの調教は行わなかったという事だけは分かる。ディープスカイはプールに切り替えたようだ。フェイムロバリーは(意図的なものか分からないが)全休明けの火曜日に時計を出している。ポルトフィーノは前日23日土曜日に追っている。これが雪を見越してのものであればファインプレーとしか言いようがない。調教欄を眺めただけでも各陣営の苦悩や工夫が伝わってきて面白い。

さて、肝心の馬券への影響だが、自分の経験から言えば、案外なんともないというケースが多いように思う。天候の変化に応じて、競馬に近い馬や勝ち負けできる馬、上のクラスの馬を優先して動かす陣営が多いからだ。しかし落とし穴はある。特に下級条件は注意が必要だろう。感冒やフレグモーネなど中間に一頓挫あった馬も潜んでいる。調教欄や当日の馬体重、パドックなどを注意してみれば、体がゆるんでいる馬など、思わぬお宝にありつけるかもしれない。



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日時: 2008年02月29日 21:40
カテゴリー: 厩舎の裏話

2008年02月16日

道さえ知れず【覆面厩務員】

トレセンの奥にそびえる金勝山は、関西の屈指の夜景の名所。雑誌などで取り上げられるほどである。

道が険しいため、地元の人でも訪れる機会は少なく、隠れた名所といった存在だが、その険しい道を乗り越えた先に待っている景色は素晴らしい。

競馬開催日の馬場開場は、基本的に3時か4時。すみきった暗闇の中に、鮮やかな白き光を放つトレセンの姿は最高に美しいそうだ。



ぐったりと疲れきった顔がふたつ。午後の調教スタンドにならぶ。普段はぐっすりと昼寝を楽しんでいる時間だが、外ではまだ調教が行われている。「大変ですねぇ~」とおっちゃん。「いやいやお互い様ですよ」と自分。またしても雪で午後乗りとなってしまった。「あぁ~、今日も徹夜になりそうですよ。」とおっちゃん。おっちゃんは馬場の管理の仕事をしているようだ。

開催日でもないのに、トレセンは光を放ち続けている。そんな光景を恨めしそうに眺める機会が増えた。今年の雪は深刻だ。夜通しで馬場を守る人達の苦労を思いつつ、困難を極める馬達の調整に頭をかかえる。

特に大きなダメージを受けたのが、3日、9日、13日。危険だと判断して乗らなかった厩舎、可能な限り待って曳き運動のみにとどめた厩舎、時間を遅らせて乗った厩舎、果敢にも普段どおり乗った厩舎など、対応は様々であったが、その日のみならず、その後の調整を含めて、悩ましい日々が続いている。

例えば、3日は日曜日だったため、次の日は全休日。手控えた厩舎の馬は2日休んだ事になる。 普段ですら休み明けは馬が元気で注意が必要となる。他馬も連鎖し、放馬するなど、二次災害も絶えない。雪のない日でも気温が低ければ、下が冷たく硬く、場所によってはすべる。人馬ともに油断ならない日々が続く。雪そのものも、雪国とは違い、水気をたっぷり含んでいるため、すぐに凍り、下が滑りやすい状況をつくってしまう。


そういった悪条件の中で暴れたり、果敢に調教したのが裏目に出たりするなど、故障馬が絶えない。かといって馬を緩ませる訳にもいかない。加えて、坂路など普段乗っているコースが、雪や凍結で閉鎖となってしまうケースも多い。どの馬場で、いつ乗れるかすら分からない状況だ。天気や馬場、馬の状態を睨みつつ、その場その場で、それぞれの判断が問われ続けている。

人間自身も、早朝から気合を入れて仕事に行ったものの、雪の様子を見てまた後でと、寸止めプレイ状態が続く。仕事と生活のリズムが崩れ、体調を崩す人もいる。雪の影響はどこまで広がっていくのだろうか?



今週は、9日土曜日の雪の影響で、全休日が火曜日にずれ(通常は月曜)、全休明けとなった水曜日に大雪が降った。追い日である水曜が休み明けとなってしまったのに加えて、坂路やCWなど主要コースが閉鎖、運動場から開いている馬場までも、容赦なく雪が降り積もり、悲惨な状態となってしまった。週末の競馬にも影響が出そうだ。

特に注目すべきは、土曜競馬と障害だろう。

土曜競馬は、本来水曜日に追い切るものだが、今週はその水曜日が全休明けに加えて大雪。そこをどう工夫して調整してきたか、それまでの雪の影響も合わせて、調教欄を味わいながら読み解いてもらいたい。もちろん当日のパドックにも注目だ。金曜日に輸送する東京組は特に注意が必要だろう。

障害のAコースは、金曜日まで乗れない状況だった。その金曜日も馬場が硬く、見合す陣営もいたと聞く。土曜のオープンはもちろんだが、日曜の未勝利戦は、初障害だらけという異様なレース。全馬無事完走を祈りつつ、しっかりと見守りたいところだ。





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日時: 2008年02月16日 10:09
カテゴリー: 厩舎の裏話

2008年01月28日

旗びらき【覆面厩務員】

2008年1月9日。
全国競馬労働組合の『旗びらき』が栗東トレーニングセンター厚生会館で行われた。


厩舎関係者のみならず、日本中央競馬会の関係者、地方競馬の関係者、国会議員までもが招かれる新年恒例のイベントである。寿司や酒に囲まれ、アトラクションやハワイ旅行などの抽選会も楽しめるとあって、トレセンの行事としては、異例の参加率を誇る。


関西では、厩舎内での年末年始の習慣やイベントが、ほとんど消えつつあるだけに、普段あまり馴染みのない年寄りや若い衆の話を聞いたり、知り合いや同期、厩舎の仲間と新年の顔合わせをするという意味では、貴重かつ楽しみなイベントである。
以前は、退職者も混じって飲んだくれ、オッサンが原付を投げ捨てたまま道路に寝ているという光景も見られたそうだが、今はそんな雰囲気はない。午後の厩舎作業に備えて、お酒はひかえめにするという人間も多かった。


毎年の事だが、乾杯までの道のりが長い。どの行事でもそうだし、誰が悪いという訳でもないが、最初の挨拶というのはひどく長く感じるものだ。『ただひたすらに聞き待つ』という学生時代の朝礼の感覚がここで蘇ってくる。そして、それが何人も続いていく。早朝から働いて空腹と眠気の限界が迫ってくる。ここで心が折れてしまう人間も少なくはない。


去年の挨拶は、様々な話題が出てきた。中でも、以前書いた広がる東西格差という話が興味深かった。今年はもちろんインフルエンザ一色だったが、それとは別に調教師の厳しい現状についての話が一番心に残った。厩務員よりも収入が少ない調教師が増えてきているという。中央競馬の調教師になった時点で、人生勝ち組。そんな時代は終わったのだと改めて思い知らされた。


待ちに待った乾杯も大変興味深いものだった。本来なら「春闘の勝利を勝ち取ろう!!」という掛け声になるところだが、今年は「競馬の発展を願って」というような乾杯の声となった。時代の流れもあるだろうが、協調路線をとる関西らしくて、個人的には大いに気に入ったが、先は不安だらけ。問題は山積みの現状である。



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日時: 2008年01月28日 15:55
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