2008年04月30日
講習会【覆面厩務員】
『様々な競走馬用機能素材原料と濃厚飼料の給与管理』
1、コエンゼイムQ10のエネルギー代謝における働きと特徴(日清ファルマ株式会社)
2、カルノシンのミトコンドリア内での乳酸中和とその特徴(日本ハム株式会社)
3、大豆ペプチドと筋疲労回復のメカニズムについて(不二製油株式会社)
4、配合飼料の効率的な給与方法(日本農産工業株式会社)
3行目あたりでウィンドウを閉じた人もいたかもしれない。
声に出して読みたくない難しそうなお話である。
トレセンで行われた『馬の栄養学講習会』に参加してきた。
読んだだけで、ひるんでしまいそうなお題にもかかわらず、立ち見が出るほどの盛況ぶり。トレセン事務所前の駐車場は満杯となった。外の道路の真ん中に、デ~ンと車を放置する人が出たあたりは、さすがトレセンだと笑ってしまったが、人の多さにただただ驚くばかり。ざっと見たところ平均年齢は30代。ベテランは見当たらない。これらの若き情熱で馬づくりはもっと進化する。凄い時代がくるぞ!!と身の引き締まる思いがした。
ここ10年で馬づくりは大きく変わった。大昔と比べれば全然違うものになっている。運動や調教に対する考え方はもちろん、餌に対する意識やサプリメントの充実は凄いものがある。もちろん古き習慣や経験にも素晴らしいものがあるし、厩舎や担当者によってやり方が全然違ってくるが、全体的に見て大きく進化しているのは間違いない。古い競馬ブックやギャロップをお持ちの方がいれば是非比べてみていただきたい。馬のつくりが全然違うはずだ。筋肉のつき方や冬場の毛艶などをみれば一目瞭然だろう。ナリタブライアンの頃と今とでも違う。あくまで馬の能力ありきの世界なので、走る走らないは別問題となるが、馬づくりに関しては確実に進化していると感じる。
野球選手の選手寿命が伸びているのと同様、競馬の世界でも高齢馬の活躍が目立つようになった。その背景にはこうした科学的な根拠に基づく、関係者の工夫と努力の成果がある。スポーツ選手でファイテン製品を使用する人が目立てば競走馬に使ってみたり、ヒアルロン酸がテレビで話題になればそれが入った馬製品が売れるなど、最近は人間並みに流行にも敏感になってきている。強い馬づくりへのあくなき試行錯誤と意識の高さがこうした現象を生んでいるのは言うまでもない。
ただし、調教の工夫はともかく、特殊な飼料やサプリメント等は費用がかかってくる。調教師はもちろん馬主の理解があってこそ工夫し、与えられるというものだ。それが出来る環境にいる人はいいが、やりたくても出来ない人がたくさんいるという事も書いておかなければならない。特に美浦は厩舎事情が厳しいところが多い。調教師側としても、預託料自由化や厳しい競争社会になった事により、可能な限り厩舎コストを削減したいところだ。中には『余分なものは一切買うな!』と調教師に一喝される厩舎もある。それでも馬のためにと、仕方なく自腹で購入する厩務員もいる。月にすれば万単位の出費になるだろう。
工夫なくして進歩はない。しかしそのチャンスさえ与えられない人もいる。厩舎やそれを取り巻く人間関係の大切さを感じずにはいられない。
1、コエンゼイムQ10のエネルギー代謝における働きと特徴(日清ファルマ株式会社)
2、カルノシンのミトコンドリア内での乳酸中和とその特徴(日本ハム株式会社)
3、大豆ペプチドと筋疲労回復のメカニズムについて(不二製油株式会社)
4、配合飼料の効率的な給与方法(日本農産工業株式会社)
3行目あたりでウィンドウを閉じた人もいたかもしれない。
声に出して読みたくない難しそうなお話である。
トレセンで行われた『馬の栄養学講習会』に参加してきた。
読んだだけで、ひるんでしまいそうなお題にもかかわらず、立ち見が出るほどの盛況ぶり。トレセン事務所前の駐車場は満杯となった。外の道路の真ん中に、デ~ンと車を放置する人が出たあたりは、さすがトレセンだと笑ってしまったが、人の多さにただただ驚くばかり。ざっと見たところ平均年齢は30代。ベテランは見当たらない。これらの若き情熱で馬づくりはもっと進化する。凄い時代がくるぞ!!と身の引き締まる思いがした。
ここ10年で馬づくりは大きく変わった。大昔と比べれば全然違うものになっている。運動や調教に対する考え方はもちろん、餌に対する意識やサプリメントの充実は凄いものがある。もちろん古き習慣や経験にも素晴らしいものがあるし、厩舎や担当者によってやり方が全然違ってくるが、全体的に見て大きく進化しているのは間違いない。古い競馬ブックやギャロップをお持ちの方がいれば是非比べてみていただきたい。馬のつくりが全然違うはずだ。筋肉のつき方や冬場の毛艶などをみれば一目瞭然だろう。ナリタブライアンの頃と今とでも違う。あくまで馬の能力ありきの世界なので、走る走らないは別問題となるが、馬づくりに関しては確実に進化していると感じる。
野球選手の選手寿命が伸びているのと同様、競馬の世界でも高齢馬の活躍が目立つようになった。その背景にはこうした科学的な根拠に基づく、関係者の工夫と努力の成果がある。スポーツ選手でファイテン製品を使用する人が目立てば競走馬に使ってみたり、ヒアルロン酸がテレビで話題になればそれが入った馬製品が売れるなど、最近は人間並みに流行にも敏感になってきている。強い馬づくりへのあくなき試行錯誤と意識の高さがこうした現象を生んでいるのは言うまでもない。
ただし、調教の工夫はともかく、特殊な飼料やサプリメント等は費用がかかってくる。調教師はもちろん馬主の理解があってこそ工夫し、与えられるというものだ。それが出来る環境にいる人はいいが、やりたくても出来ない人がたくさんいるという事も書いておかなければならない。特に美浦は厩舎事情が厳しいところが多い。調教師側としても、預託料自由化や厳しい競争社会になった事により、可能な限り厩舎コストを削減したいところだ。中には『余分なものは一切買うな!』と調教師に一喝される厩舎もある。それでも馬のためにと、仕方なく自腹で購入する厩務員もいる。月にすれば万単位の出費になるだろう。
工夫なくして進歩はない。しかしそのチャンスさえ与えられない人もいる。厩舎やそれを取り巻く人間関係の大切さを感じずにはいられない。
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日時: 2008年04月30日 21:41
カテゴリー: 厩舎の裏話

