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2008年02月16日

道さえ知れず【覆面厩務員】

トレセンの奥にそびえる金勝山は、関西の屈指の夜景の名所。雑誌などで取り上げられるほどである。

道が険しいため、地元の人でも訪れる機会は少なく、隠れた名所といった存在だが、その険しい道を乗り越えた先に待っている景色は素晴らしい。

競馬開催日の馬場開場は、基本的に3時か4時。すみきった暗闇の中に、鮮やかな白き光を放つトレセンの姿は最高に美しいそうだ。



ぐったりと疲れきった顔がふたつ。午後の調教スタンドにならぶ。普段はぐっすりと昼寝を楽しんでいる時間だが、外ではまだ調教が行われている。「大変ですねぇ~」とおっちゃん。「いやいやお互い様ですよ」と自分。またしても雪で午後乗りとなってしまった。「あぁ~、今日も徹夜になりそうですよ。」とおっちゃん。おっちゃんは馬場の管理の仕事をしているようだ。

開催日でもないのに、トレセンは光を放ち続けている。そんな光景を恨めしそうに眺める機会が増えた。今年の雪は深刻だ。夜通しで馬場を守る人達の苦労を思いつつ、困難を極める馬達の調整に頭をかかえる。

特に大きなダメージを受けたのが、3日、9日、13日。危険だと判断して乗らなかった厩舎、可能な限り待って曳き運動のみにとどめた厩舎、時間を遅らせて乗った厩舎、果敢にも普段どおり乗った厩舎など、対応は様々であったが、その日のみならず、その後の調整を含めて、悩ましい日々が続いている。

例えば、3日は日曜日だったため、次の日は全休日。手控えた厩舎の馬は2日休んだ事になる。 普段ですら休み明けは馬が元気で注意が必要となる。他馬も連鎖し、放馬するなど、二次災害も絶えない。雪のない日でも気温が低ければ、下が冷たく硬く、場所によってはすべる。人馬ともに油断ならない日々が続く。雪そのものも、雪国とは違い、水気をたっぷり含んでいるため、すぐに凍り、下が滑りやすい状況をつくってしまう。


そういった悪条件の中で暴れたり、果敢に調教したのが裏目に出たりするなど、故障馬が絶えない。かといって馬を緩ませる訳にもいかない。加えて、坂路など普段乗っているコースが、雪や凍結で閉鎖となってしまうケースも多い。どの馬場で、いつ乗れるかすら分からない状況だ。天気や馬場、馬の状態を睨みつつ、その場その場で、それぞれの判断が問われ続けている。

人間自身も、早朝から気合を入れて仕事に行ったものの、雪の様子を見てまた後でと、寸止めプレイ状態が続く。仕事と生活のリズムが崩れ、体調を崩す人もいる。雪の影響はどこまで広がっていくのだろうか?



今週は、9日土曜日の雪の影響で、全休日が火曜日にずれ(通常は月曜)、全休明けとなった水曜日に大雪が降った。追い日である水曜が休み明けとなってしまったのに加えて、坂路やCWなど主要コースが閉鎖、運動場から開いている馬場までも、容赦なく雪が降り積もり、悲惨な状態となってしまった。週末の競馬にも影響が出そうだ。

特に注目すべきは、土曜競馬と障害だろう。

土曜競馬は、本来水曜日に追い切るものだが、今週はその水曜日が全休明けに加えて大雪。そこをどう工夫して調整してきたか、それまでの雪の影響も合わせて、調教欄を味わいながら読み解いてもらいたい。もちろん当日のパドックにも注目だ。金曜日に輸送する東京組は特に注意が必要だろう。

障害のAコースは、金曜日まで乗れない状況だった。その金曜日も馬場が硬く、見合す陣営もいたと聞く。土曜のオープンはもちろんだが、日曜の未勝利戦は、初障害だらけという異様なレース。全馬無事完走を祈りつつ、しっかりと見守りたいところだ。





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日時: 2008年02月16日 10:09
カテゴリー: 厩舎の裏話