2009年10月13日
嬉しさ以上の悔しさ・・・【とねっこ通信】
こんにちは、能重です。
今月の上旬に入厩したばかりの生産馬が、先週の日曜日の調教後に歩様がおかしくなったのでレントゲンを撮ったところ後肢の繋ぎを骨折してしまったらしく、翌月曜日に緊急手術を行いボルトで固定したとのことです。
全治半年くらいになってしまうみたいで、管理されている調教師さんは来年の夏くらいに間に合えば・・・みたいな事を仰っておられましたが、やはり同じような箇所を骨折してしまったゆこりんが復帰まで約1年くらいを要してしまう事から、そもそもこの仔がどれくらいの骨折の具合で何本のボルトを入れたのか詳しくは分かりませんが、おそらく復帰まで同じくらいかかってしまうのではないでしょうか。
仮に夏頃に復帰出来たとしても出走できる回数は限られてしまうでしょうから、それだけチャンスが減ってしまうという事になりますので、せっかくるんるんな気分で週明けを迎えたというのに、この残念な知らせを聞いた途端、一気にどんよりとした雰囲気になってしまいました。
牧場で産まれた仔やよその牧場さんから預からせて頂いた仔みんなを、元気で丈夫で人に従順な仔に作り上げて育成牧場さんへ自信を持って送りだそうと日々頭を悩ませながら育てています。
いくら素質があったとしても脚元が弱かったりしたらそれを100%活かせるまで関係者の方々はとても苦労なさっているわけであり、脚の速い馬を生産する以前にまずは元気で脚元の丈夫な仔を生産する事が大切だと思っています。
その逆で、ちょっと素質がイマイチそうでも怪我一つしないくらい丈夫な仔であれば、それだけその馬の100%に近づくまで鍛えられる可能性があるわけですし、レースに出走する機会が増える=競馬で勝つチャンスが増える(賞金を少しでも稼ぐ機会が増える)という事にも繋がり、馬主孝行無事是名馬という格言がまさにピッタリなように、なかなか勝てなくても自分の飼い葉賃を稼いでくれるだけでも馬主さんも喜んでおられるようです。
もちろん血統でちょっと弱い仔が産まれやすいというのもありますが、それでもなんとか丈夫な仔に育てていけるようにと小さい頃からの運動や栄養のバランスなどにあれこれと気を使っているわけであって、言い方は悪いかもしれませんが、種馬が安いとか高いとか、近親に活躍馬がいるからとか、中央(地方)に行くからとか、そんな事は関係なくみんな同じように接し管理していますし、どの仔に対しても必要とあれば少々値を張るようなサプリメントだろうが社長に頼みこんで与えたりもしています。
産まれてから育成牧場に旅立つまでの約1年半、いや、お母さんのお腹の中に入っている時から勝負が始まっていますので、うちでは約2年半。そして育成牧場さんで約1年間、合計で約3年半もの長い年月をかけ何人、何十人もの人達からの支えがあってようやくレースに出走するという大きな目標の一歩手前である厩舎(トレセン)に入れわけであって、これだけ手塩にかけて育ててきた仔が、レースに使う事なく調教し出していきなり骨折してしまったとなれば今までやってきた事が全て水の泡、悔やんでも悔やみきれませんし、僕らの幼少時代の育て方がいけなかったのか・・・と、振り返りつつ反省する日々が続きます。
僕らの管理不足のせいで丈夫な仔に育ててあげる事が出来ずに、こんな痛く辛い思いをさせてしまいこの仔には申し訳ない気持ちで一杯ですし、もちろん普段からたくさんの馬を預けてくださっている馬主さんに対しても申し訳ない気持ちで一杯です。
個人的には競馬で1度も勝つ事が出来ずに引退するよりも、怪我などでレースに1度も使えずに引退していく事の方がはるかに悔しいですので、こうなってしまってからでは遅いというのは重々承知の上ですが、そういう仔が1頭でも少なくなるよう今までの反省を活かしつつ日々精進していきたいと思います。
今年産まれたとねっこや新入り君2頭はもちろんですが、来週にセリを控えているギブソン君に関してもなかなか順調にいかず、次から次へと問題が出てきては解決しての繰り返し…、もちろん何の問題も起きずいってくれるのが理想ですが、そういう仔はほとんどいませんし、問題点をあれやこれやと悩む事がまた楽しかったりもするんですけどね…。
ほんと1頭の馬を育てるという事の難しさや楽しさを日々味わいさせてもらうと同時に、この仕事に携わっている事に対して感謝の気持ちも忘れずにこれからも強い馬づくりを頑張っていきたいと思います。
1つ前のエントリーのコメント欄の件ですが、コメントが正しく表示されない現象が起こっているのかもしれません。
全部で9件のコメントがあるはずなのに、僕のPCや携帯からだと6件目までしか表示されない状態になっており(飯田さんは正常に見れるみたいです)、ちょっと今日は遅いので明日blandfordさんに確認してみますが、コメントを書いて頂いた方々にはご迷惑をおかけいたします。申し訳ございません。
ご了承のほどよろしくお願いいたします。
今月の上旬に入厩したばかりの生産馬が、先週の日曜日の調教後に歩様がおかしくなったのでレントゲンを撮ったところ後肢の繋ぎを骨折してしまったらしく、翌月曜日に緊急手術を行いボルトで固定したとのことです。
全治半年くらいになってしまうみたいで、管理されている調教師さんは来年の夏くらいに間に合えば・・・みたいな事を仰っておられましたが、やはり同じような箇所を骨折してしまったゆこりんが復帰まで約1年くらいを要してしまう事から、そもそもこの仔がどれくらいの骨折の具合で何本のボルトを入れたのか詳しくは分かりませんが、おそらく復帰まで同じくらいかかってしまうのではないでしょうか。
仮に夏頃に復帰出来たとしても出走できる回数は限られてしまうでしょうから、それだけチャンスが減ってしまうという事になりますので、せっかくるんるんな気分で週明けを迎えたというのに、この残念な知らせを聞いた途端、一気にどんよりとした雰囲気になってしまいました。
牧場で産まれた仔やよその牧場さんから預からせて頂いた仔みんなを、元気で丈夫で人に従順な仔に作り上げて育成牧場さんへ自信を持って送りだそうと日々頭を悩ませながら育てています。
いくら素質があったとしても脚元が弱かったりしたらそれを100%活かせるまで関係者の方々はとても苦労なさっているわけであり、脚の速い馬を生産する以前にまずは元気で脚元の丈夫な仔を生産する事が大切だと思っています。
その逆で、ちょっと素質がイマイチそうでも怪我一つしないくらい丈夫な仔であれば、それだけその馬の100%に近づくまで鍛えられる可能性があるわけですし、レースに出走する機会が増える=競馬で勝つチャンスが増える(賞金を少しでも稼ぐ機会が増える)という事にも繋がり、馬主孝行無事是名馬という格言がまさにピッタリなように、なかなか勝てなくても自分の飼い葉賃を稼いでくれるだけでも馬主さんも喜んでおられるようです。
もちろん血統でちょっと弱い仔が産まれやすいというのもありますが、それでもなんとか丈夫な仔に育てていけるようにと小さい頃からの運動や栄養のバランスなどにあれこれと気を使っているわけであって、言い方は悪いかもしれませんが、種馬が安いとか高いとか、近親に活躍馬がいるからとか、中央(地方)に行くからとか、そんな事は関係なくみんな同じように接し管理していますし、どの仔に対しても必要とあれば少々値を張るようなサプリメントだろうが社長に頼みこんで与えたりもしています。
産まれてから育成牧場に旅立つまでの約1年半、いや、お母さんのお腹の中に入っている時から勝負が始まっていますので、うちでは約2年半。そして育成牧場さんで約1年間、合計で約3年半もの長い年月をかけ何人、何十人もの人達からの支えがあってようやくレースに出走するという大きな目標の一歩手前である厩舎(トレセン)に入れわけであって、これだけ手塩にかけて育ててきた仔が、レースに使う事なく調教し出していきなり骨折してしまったとなれば今までやってきた事が全て水の泡、悔やんでも悔やみきれませんし、僕らの幼少時代の育て方がいけなかったのか・・・と、振り返りつつ反省する日々が続きます。
僕らの管理不足のせいで丈夫な仔に育ててあげる事が出来ずに、こんな痛く辛い思いをさせてしまいこの仔には申し訳ない気持ちで一杯ですし、もちろん普段からたくさんの馬を預けてくださっている馬主さんに対しても申し訳ない気持ちで一杯です。
個人的には競馬で1度も勝つ事が出来ずに引退するよりも、怪我などでレースに1度も使えずに引退していく事の方がはるかに悔しいですので、こうなってしまってからでは遅いというのは重々承知の上ですが、そういう仔が1頭でも少なくなるよう今までの反省を活かしつつ日々精進していきたいと思います。
今年産まれたとねっこや新入り君2頭はもちろんですが、来週にセリを控えているギブソン君に関してもなかなか順調にいかず、次から次へと問題が出てきては解決しての繰り返し…、もちろん何の問題も起きずいってくれるのが理想ですが、そういう仔はほとんどいませんし、問題点をあれやこれやと悩む事がまた楽しかったりもするんですけどね…。
ほんと1頭の馬を育てるという事の難しさや楽しさを日々味わいさせてもらうと同時に、この仕事に携わっている事に対して感謝の気持ちも忘れずにこれからも強い馬づくりを頑張っていきたいと思います。
1つ前のエントリーのコメント欄の件ですが、コメントが正しく表示されない現象が起こっているのかもしれません。
全部で9件のコメントがあるはずなのに、僕のPCや携帯からだと6件目までしか表示されない状態になっており(飯田さんは正常に見れるみたいです)、ちょっと今日は遅いので明日blandfordさんに確認してみますが、コメントを書いて頂いた方々にはご迷惑をおかけいたします。申し訳ございません。
ご了承のほどよろしくお願いいたします。
投稿: 竹島牧場 日時: 2009年10月13日 22:53
カテゴリー:
| コメント(5)

お仕事お疲れ様です。
生産された馬の骨折残念ですね。
少しでも早く復帰できるよう祈っております。
従業員の皆さんは、いつも、馬のことを第一に考えておられて本当に頭が下がります。
トーホウオルビスの優勝おめでとうございます♪
僕は、東京競馬場にいてターフビジョンで応援してました。
身内馬券ということで、応援馬券(がんばれ馬券)も買っていました。100円ずつですが。。
これからも、楽しいブログ待っています。
失礼します。
日時: 2009年10月14日 04:01
ご苦労様です。
携わってきた仔が骨折するというのがどれほど残念なことか また悔やまれることか、
能重さんたちのお気持ちが きょうのブログで痛いほどわかります。
1日も早く回復して走れるようになることをお祈りします。
どんな仕事にも困難はつきものです。
反省も大事ですが、馬自身の体質によるものも多分にあると思います。
気持ちを切り替えて、今後も馬に対して愛情をいっぱい持って接してあげてくださいね
日時: 2009年10月14日 10:10
こんばんは。
育成牧場へ送り出すまでが生産牧場の仕事ではなく、その後の事もしっかり考えて、しっかり愛情を注がれている様が、能重さんの綴られている文章から感じ取れます。
竹島牧場産の仔も新入りの仔も凄く愛情一杯に接してもらってきっと幸せだと思います。
こんな事を言ってはいけないとは思うのですが、「大事な生産馬を調教中に壊すな~」と心の中で叫んでいます。
日時: 2009年10月14日 23:34
生産馬の骨折、非常に残念です。
一頭の馬が無事にデビューすること、ひとつ勝つことの難しさを、あらためて考えさせられました。
ですが、チャンスが潰えたわけではありませんので、数ヵ月後にその仔が勝ち鞍をあげて皆さんに笑顔を
もたらしてくれるよう期待しています。
日時: 2009年10月14日 23:37
>かめいさん
はじめましてこんにちは。
馬のために頑張っているつもりですが、まだまだです…。
オルビス君の馬券はおいしかったですよね^^
僕もなんとか土日の負けを取り戻させてもらいました(^^;
これからもよろしくお願いいたしますmm
>noniさん
ほんと困難があるからこそ、それを乗り越えた時の喜びがたまらないわけです。
手を掛ければ掛けた分、馬は必ず応えてくれますので、これからも頑張ります^^
>britneyさん
変な名前の仔ばかりですが、それも愛情の1つという事にしといて下さい(^^;
それがうちの仔のウリみたいなもんですので…。
>BUTOSHIさん
僕らのやっている事はその馬にとってわずかでしかないかもしれません。
どんな馬であっても携わっている全ての人達の支えや苦労がある事を忘れずに、これからも頑張っていきたいと思います^^
日時: 2009年10月15日 18:59