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2007年02月07日

名牝系トーホウグレース【とねっこ通信】

飯田です。能重くんがカゼでダウンなので、かわりにまた私が書きます。
みなさんもお体には十分お気をつけください。

エムオーウイナーの血統ネタ。ご近所の活躍馬である点でも、血統フリークとしても目にとまりました。
ならばと、このネタにピタリくる繁殖牝馬をご紹介しつつ、少し血統の話もしつつでいってみます。
その繁殖牝馬の名はトーホウグレース。産まれはアローキャリーも生産された静内の矢野牧場さま。 まだ繁殖実績のない若い牝馬で、戦績は一勝クラスとやや地味ですが、まずは、血統表から。

■トーホウグレース 2000年4月24日生
戦績9戦1勝
フォーティナイナー
   1985
Mr.Prospector Raise a Native
Gold Digger
File Tom Rolf
Continue
シマリングスター
   1987
Majestic Light Majestic Prince
Irradiate
Tallahto Nantallah
Legato

グレースの母シマリングスターの4つ年上の姉にヒドゥンライト(父Majestic Light)という馬がいまして、サンデーサイレンスも管理されアメリカ殿堂入りしたチャーリー・ウィッティンガム調教師のもと、サンタアニタオークスG1、ハリウッドオークスG1などを勝った名馬です。

このヒドゥンライト、繁殖として一昨年のブリーダーズカップマイルで圧倒的人気のルロワドザニーモーを退けて優勝したアーティシラーを産み、娘のヒドゥンダンス(父Nureyev)が、日本でトーホウアランを輩出しました。
さらに、シマリングスターとヒドゥンライトの母タラート(Tallahto)もG1・3勝を含むアメリカで12勝をあげた名牝です。

この牝系をblandfordさんの真似をして図であらわしてみますとこうなります。

※見やすくするため、テーブルタグのケイを表示させてあります。なお、この牝系図は正しい書き方ではなくて、ワタクシblandfordがwebで見やすく表示するために勝手に作ったものです。「⇒」が子供であることを示します。(blandford)

タラート 1970
  (by Nantallah)
ヒドゥンライト 1983
  (by Majestic Light)
アーティシラー 2001
  (by El Prado)
  ヒドゥンダンス 1993
  (by Nureyev)
トーホウアラン 2003
  (by ダンスインザダーク)
シマリングスター 1987
  (by Majestic Light)
トーホウグレース 2000
  (by フォーティナイナー)
トーホウグレース の2007
  (by ダンスインザダーク)

じつは、今ちゃっかりダンスインザダークを受胎しています。
成功した配合を真似るのは、やっぱりやりますよ~。エムオーウイナーのように結果がでるといいですが。
予定日は2月末から3月のあたまくらい、どんな仔がでるか楽しみです。

で、ここからちょっとつっこんだ血統の話です。

アーティシラーの父がエルプラドでその父がサドラーズウェルズ、ヒドゥンダンスの父がヌレイエフというところで、面白いことに気づきます。この偉大なる2頭が親戚であることに起因するのですが、わかりやすくするために、またまたblandfordさん式牝系図にしてみますとこうなります。

ソング 1964
  (by Nantallah)
⇒スペシャル 1969
  (by Forli)
⇒フェアリーブリッジ 1975
  (by Bold Reason)
⇒サドラーズウェルズ 1981
  (by Northern Dancer)
    ⇒ヌレイエフ 1977
  (by Northern Dancer)
 

この牝系、ラフショッド系は、エルコンドルパサーで日本でも一躍有名になりましたよね。
※blandford注/ラフショッドRough Shod 1944は、上記の表のソングThong 1964の母。エルコンドルパサーは、ソングThongの5×5*4というクロス(つまりスペシャルSpecialの4×4*3)という強烈なクロスを持っていて話題になりました。エルコンドルパサーの血統表はこちら。(by Pednet)

上の牝系図と下の牝系図を見比べて、目がいくのはナンタラー(Nantallah)という種馬です。

大種牡馬ナスルーラの直仔であるこの馬、どちらの牝系のグレードアップにも重要な働きをしているようです。
ソングとタラートは、互いに優れた牝馬であると同時に、同じような遺伝子の組み合わせを持っていることと推測されます。
アーティシラーとヒドゥンダンスは、両方から好ましい遺伝的資質を受け継いで、それが成功のひとつの要因となったと考えられるかもしれません。

タラートの末裔であるグレースもソングの牝系と出会うことで、代を重ねるごとに少しずつ失われた部分を補完させ、この牝系の優秀さを取り戻すことが可能なのではないかと考えたりしてます。

サラブレットの血統は、スタリオンシステムのもと父系を中心に語られることが多いのですけど、優秀な牝系を中心にみると、また違った血統の姿が見えてきます。むしろ生命の源である牝馬は、サラブレットの進化において牡馬以上に重要な役割をもっているようにすら感じる時があります。自分が生産に携わっているからかもしれないですけどね。

話がそれました。今年グレースには、だいたい上記のような理由でヌレイエフ直仔のブラックホークをつける予定です。
他にもオペラハウスやストラヴィンスキーもありかな~なんて考えられますね。
もちろん馬主さんの許可のもと、ですけど。

こういった配合が成功するように、がんばっていきたいと思います。
飯田秀倫

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blandfordがいったんお預かりして、責任を持ってお渡しいたしますm(_ _)m


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▲(グレース横からの写真)
ひとつ心配なのは蹄が薄くて、質が悪いこと。 両前はすぐ痛がるので、鉄をはかしています。 普通の繁殖牝馬ははきません。

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▲(グレース顔写真1と2)
気性はキツイですが、顔は意外にカワイイです。

日時: 2007年02月07日 14:19
カテゴリー: 繁殖牝馬ご紹介  | コメント(0)

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