2010年06月16日
12人の怒れる男【blandford】
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監督/ニキータ・ミハルコフ
出演/ロシアの俳優さんいっぱい
秋は見たい映画が目白押しで、「宮廷画家ゴヤは見た」「ブーリン家の姉妹」のコスプレシリーズや、「その土曜日、7時58分」とか、あと、見逃してた「ゼア・ウイル・ビー・ブラッド」が札幌の名画座におりてくるのでそれもぜひ見たいし、正月にくる(らしい)コリン・ファースの出る「マンマ・ミーア」も多分見たくなる。正月までにこれだけ見られれば、まあかなり満腹しそう^^
その「ぜひ見なきゃ」シリーズのオープニングに選んだのが、、「12人の怒れる男」。
なんとロシア映画!
これは1957年にハリウッドで作られた、有名な「十二人の怒れる男」のロシア版リメイクだそうで。僕はその1957年版(ヘンリー・フォンダとかが出てる)は見てないんだけど、アメリカのテレビ用に作られた、ウイリアム・フリードキンによるリメイクは以前ビデオを借りて見た。これは密室劇としては出色の出来栄えで、そうとう面白かったので、ロシア版もかなり期待して見に行った。
現代のロシア映画を見たのは初めてなんだけど、いやー、ハリウッドと映画作りがまったく違うので、新鮮だったなあ。まず、映画を作るにあたっての視点がまるで違う。なんというのだろう、ハリウッド映画はほとんどすべて「興行的に成功を収めること」を目指して作られるのに対して、今回見たロシア版「12人の怒れる男」は、非常にメッセージ性が強い、芸術作品という感じ。
映画の大枠と、筋立ての大まかな部分はアメリカ版と同じなんだけど、あとは「リメイク」というよりは「新しい映画」といったほうがいいぐらいだな、と思えた。
この映画の大きなバックボーンとなっている「ロシアとチェチェンの抗争」という歴史的背景がまったく分からないし、知識として知ってはいてもそれはあくまでも文字で読んだ知識でしかなくて感覚的にまったく遠い世界の話なので、たぶん、この映画の重要なメッセージは受け取れてないような気がする。
でも、オープニングの超ハイキーに仕上げたイメージがもういきなりハリウッド製ではなくて、最初からすごく新鮮。そして、スクリーンから聞こえてくる言葉が、普段まったくなじみのないロシア語で、これもまた新鮮。そしてところどころフラッシュバック的に挿入されるチェチェンでの抗争シーン、これがもう本当にリアルに怖くて、涙が出そうな感じさえしてくる。
さてそれで、登場人物がまた全員、ずいぶん芝居がかった喋り方ばかりで、しかもその芝居がたいてい「過剰」で、これがたぶんロシア的なものなのかなー、と思いながらずっと見ることになった。
セリフも、ひとことでいうと「すごく過剰」。
登場人物が、一人ひとり、延々と「自分の歴史」を過剰な芝居で語りだすんだけど、たぶん、一人ひとりの言葉に、ロシア人なら「そうだよなあ、そうだよなあ、いやホントにそのとおりだよなあ」的な共感の嵐があるのだろうと思うのだけど、日本人の僕が聞いた感じでは「ちょっとお話し長いですねー」(笑
上映時間は、なんと2時間40分!劇場でこれは、ややお尻が痛い。
で、全体に非常に冗長なつくりで、饒舌。
でも間違いなく、それがこの映画の持ち味で、あの冗長さを削ってしまったら「なんとなく普通?」的な仕上がりになってた可能性が高いかな。
で、結果的に面白かったのかどうかというと、うん、これが「面白かった」わけなんですよ。ええ。
ハリウッドとかフランスとかに飽きた人にはちょっとオススメ。新鮮です、全体に。
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日時: 2010年06月16日 10:04
カテゴリー: ヨーロッパ







